消しきれない光害
PixInsightのABEさんやDBさんを使っても、パラメータ調整が不十分なのか、街明かりのカブリが消えません。
処理をやりすぎると、薄雲とか、チェック柄のようなCMOSの模様とか、レンズとか、フィルタとかのムラなのでしょうか、強調されるのか、ムラムラのメチャクチャになります。
具体的には、8/6のアンドロメダ、さらに強調するとアンドロメダのモヤモヤしたところに、CMOSのチェック柄みたいなのが出ます。
他にも、強調をしすぎると、重ねたフィルタのせいなのか、レンズの限界なのか、花形フードのせいなのか、星の形が崩れて上下にいびつになってきます。
ガイドエラーで片付けるのはちょっと違う感じ。
多分、原因はレンズ。少し絞れれば良いのだろうけど、今のセッティングでは絞れない。
なので、極力、アッサリした処理で済むように、やっぱり、ちゃんと撮影しなければなりません。
このままでも、画像処理を追求すればとか、人工的なマスキングをして星を小さくなる処理をするなどとかは、やはり、それは私の目指すものではないので、楽しそうには見えません。
巷の写真、画像処理は、たとえば、口径別に規定された通りのリニア処理までのガチ撮影勝負とか、モノクロLRGBクラスとか、ナローバンド限定SAOクラスとか、ノンリニア処理は軽くやってもよしのクラスとか、ツール以外の局所的なマスキング、星と星雲の分離処理も良しのアートクラスとか、コラージュレベルのなんでもありコーナーとか、分類やレギュレーションが有れば助かるのだけど。
今はあれこれ混在してて、自分は、どれを参考にするべきなのか、さまざまな処理が、だいぶわかってからじゃないと素人には違いが分かりにくい。
多分、私の場合、おそらく画像処理にのめり込めば、もれなく元絵をベースと言いながら、全然違うものに絵を描き変えちゃうレベルでイジってしまうだろう、と思います。
さて、レンズは仕方ないとして、では、どうしましょうか?この厄介な光害。
1.遠征する
2.自宅でなんとかする
遠征はいつ行くかわからませんが、楽しみにとっておきましょう。
7月〜8月のアンドロメダ検討では、街明かりはもちろん、さらにベランダの屋根や壁の街明かりの反射がどうも気になります。
一応、Lレンズ用のフードつけていたのですが、一般的な花形フードなので、切り込みがあります。
つまり、長いフードの北南は、そこそこ遮蔽してるけど、東西、すなわち目下の街明かりが天井や壁に反射したりして入ってきますし、四隅は、フードの効果がほとんどありませんから、この辺は、フラット補正が効いてなくて当たり前だったのかもしれません。
8/2と、8/6は、大幅なクロップで対処しました。
フードも含めて光学系ですものね。
フラットは、撮影と同じ光学系で、と言われているのに、フードありのライト撮影に対し、フードなしのフラット撮影をしていたわけですから、補正しても補正しきれなくて当たり前だったのでしょう。
そこで、冬の結露対策に作ったSV503用のフードがLレンズにも使えるように、巻き段ボールで太さ調整のアタッチメントを作りました。専用にもう一個作るかどうか考えましたけど、場所を取るのでやめときました。
SV503時の方が色のコントラストが良かったなぁ、カメラレンズはダメねえと、ろくに考えもせずに残念に思ったり、いやいや、そんなわけねーだろ?Lレンズだぜ?と、しつこくチャレンジ(といっても、1か月で3回くらいしか晴れ間がないのですが)していたわけですが、これでようやく解決です。
少しずつ、前回よりも、いい絵が撮れはじめると、なんとなく、そういう微妙な変化を読み取れるようになってきたような気がします。
私の撮影場所は、ASI294mcでゲイン390の10〜30秒の露光で全面、真っ白に飛ぶ光害レベルです。マッシロシロスケ。
よ〜く考えてみたら、SV503には冬の寒い一時期、自作の巨大な遮光環付きのフードをつけていました。
もしかしたら、それで当時、今よりさらに未熟で下手くそなのにコントラストが良かったのではないかと。
確かにSV503で、コントラストがいい時と悪いと感じる時期がありました。
一時期コントラストが良くなって、しばらくして悪くなってました。
フィルタのありなしとか、種類とか、装着位置かな、レデューサかな、とか悩んでたんです。
もう一つ原因があったのかも?
初めは買ったそのままでフードなしで撮影し、
しばらくして、フードを自作して装着し、
春になって暖かくなった頃は、フードをしなくなったからではなかろうかと。
さて、フードありの結果は、どうなるでしょうか。
次の晴れ間が楽しみです。