よなよなむつらぼしのなまくら天体観測

天体観測初心者です。お気楽機材で少しずつ腕を磨こうと思います。

フラット入れてみた

先日のデータになんか、気まぐれでフラット補正入れてみたら、すんなり。

ABEも、ほとんど要らなかったくらい、5分以下で楽に処理できた。拍子抜けするくらい、ノイズも少なかった。一体どうしたんだろう?

FMA180がアポクロだから?デュアルバンドナローだから?WBPをちゃんとチェックするようになったから?

ただし、アンプグローがなかなか消えない。ダーク撮影の温度合わせたり、撮影条件を増やしてみよう。

 

こうなってくると、5時間〜10時間くらいの長時間撮影がしたくなってきた。

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ハート星雲、胎児星雲、カリフォルニア星雲

だんだんマシになってきたのかぁ

とりあえず、写るようにはなってきた、と思ったら、写ってたのに、現像できてなかったってことかも。

 

WBPPは、ぱっと見ではわかりにくいし、テキトーにやってもなんとなくそれなりに処理はしてくれるけれども、これ、ちゃんと調整しないと、色が出てこないみたいだね。ぱっと見は、ちゃんと出来てるように見えて、色が出てないとか。

前回の赤いハズのところが緑色になってたのは、biasがちゃんと効いてなかったから、みたいな感じで、その場合、いくら後処理しても、星雲が浮かび上がってくることはなかった。

同時にアンプノイズまで浮かび上がってきてしまったけど。

おや?ということは、今までの画像処理は、処理の最初から全然ダメだったのか、と気がつく。

 

そこらを見直した後の処理。

DBEしてABEしてNoiseXTerminatorして、ヒストグラムを整えた。手動でマスク作ったりとかの面倒な処理はしていない。

FMA180、optolong l-extreme、Asi294mc、gain200、300秒

不完全ながら、ASIAIRのPAでおおよそ極軸合わせした。ただしベランダは暗いので、よく見えないし、ご近所迷惑になると嫌だから明かりはつけたくないしで、水平がちゃんと出せてない気がする。

 

というか、そんな程度のセッティングでも、Az-gtiってすごいし、便利。ASIAIRでオートガイドしているとはいえ、300秒露出できるとは思ってなかった。もちろん今つけている鏡筒が軽いから、というのもあるかも。

 

スタックのズレの感じからは、2、3倍程度、一枚あたりの露出時間を伸ばせるけど、雲とか、飛行機とか、衛星とか、ベランダのひさしとか、あれやこれやと視野に流れてくることを考えると、この辺が限界かな。

 

総露出が同じなら、一枚あたりの露出は短く、多数撮影するのと、露出長くて少ない枚数は同じ程度という話にも、やはり限界があるとみていて、いくらでも一枚あたりの露出を短くしていいわけではない。

そこは基本通り、試し撮りして、一枚の露出のヒストグラムのピークが、できるだけ右になるようにろを伸ばしてシフトさせつつ、右端はサチらないようにして調整しておかないと、やっぱり色が出ないし、現像やレタッチに時間がかかる。

結果、やはり写真を撮るのならば、一枚あたりの露出時間は、その時の機材、撮影条件や、空の様子で大体決まってしまう。もちろん、ノイズだらけでも見えさえすればいいという場合は別。

 

まあ、そんなことを考えながら、ゲインは、300秒で試し撮りしてサチったのと、120では露出不足だったのを基準に、適当に200としてみました。

それ以上の最適化は撮影時間の無駄だし、最適だからといって中途半端な数字にすると、忘れちゃうし、その時どきで少しずつ違うんだから、細かい数字に意味はないし、まあ、そもそも面倒。

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NGC2174 NGC2175

フラット撮影はしばらくやらないことにした。

苦労の割に、あまり効果がないというか、腕が下手なのにやると、さらに悪くしている気がする。

もうちょいしっかり写って欲しかった。フィルタは、OPTLONG L-eXtremeフィルター、フードの先に取り付け。鏡筒はAsker FMA180 。

 

OPTLONG L-eXtremeフィルターは、流石、ナローバンド。ゲイン390、露出は、180秒では足りず、300秒で、やっとなのだが、露出が長いので、気をつけないと、サチる。なのでとりあえず180秒。

それに、さすが、背景は暗くなる。

その分、ノイズが気持ち悪いくらい、やたら目立ってくる。

なるほど、冷却CMOSが欲しくなるわけだ。

 

かに星雲は見えやすくなったが、Pixinsightのインテグレーションの設定はこの組み合わせの場合、Autoではうまくいかないみたい。

チェック模様みたいなのが出る。なのですかさず、設定はCubicあたりを選択。

フィルタの装着位置を変えると格子模様のサイズが変わる感じがするので、cmosやレンズとフィルタと間の多重反射とか、かな?

まあ、消せるのであまり細かくは検証してない。

 

Pixinsightのインテグレーションは、今まで適当にデフォルトでやってたけど、後処理に手間かけるより、やっぱ、この辺の設定、ちゃんと検討したほうが良さそうね。

それと、理由がわからないのだけど、ASIAIRのライブスタックとか、ASIFitsViewだと、一枚でも星雲がかろうじて見えるのに、Pixinsightでは、スタックしても見えない時がある。炙り出してもダメ。ハート星雲とか写りにくいやつ。

なんだか、赤色になるべきところが緑になってる?

デベイヤーの設定は変えてない。

多分、緑の画素が、干渉フィルタのせいで、赤外領域のみに反応しているからかな?

それとも重ね合わせ設定が不十分?

 

で、Pixinsightでインテグレーションした直後、めっちゃ緑だったので、反射的にscnrで緑を消してしまったのだけど。

どうなんだろう。

多分、ほんとは赤色で輝度が上がるべきハズだったところを消しちゃってると思うから、

多分、本当なら、半分より上はやや白っぽい橙色、下の濃いところは、フィラメントがはっきりした赤になりそうな気がするんだけど。正解は知らない。

ま、どうせ天体写真の場合は、作り物の色になるわけだし。そもそもフィルタ入れてるし。

scnrで緑を消しちゃってるし、結果、なんとなく鈍い色にしかならなかったな。

まあ、緑を消さないバージョンもやってみるか。

 

天体に基本、緑色はないハズだから、消してしまおう、というのが定番の処理らしいが、条件によっては、緑がノイズと決めつけて消してしまうのは、やっぱり、良くないような気がする。

それは、完全に赤外線を遮断できていると確信できる場合の話だろう。

今は、星雲を写したいので。

scnr有り。

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scnrせずに、トリミングも無し。

ノイズはNoisexterminatorで消したけど。

フィルタで緑がカットされていると信じて、緑だけを消すような処理はせずに、赤色にシフトさせてみた。

さて、スマホではどう見えるのだろうか?

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うん。やっぱり全然違う。赤色が出てない。