M31処理検討
画像処理はついつい派手目になってしまう。
落ち着け落ち着けと言い聞かせながら、先日、星雲撮影で星雲が上がってくるまでの待ち時間に、ちょっとだけ撮れたM31を処理。
30秒、32枚の16分と短い露出。もちろん少なすぎ。
WBP(アップデートでちょい見た目が変わった)でインテグレーション後、クロップして、ABEのパラメータをごちゃごちゃいじりながらよさそうな結果になるまで辛抱。
いくつか条件の違う結果を残して比較しながら、マシなのを選んで行く。
多分、王道はなくて、ここは面倒でも、先が見えそうにないムラムラ画像でも、丁寧に、丁寧に仕上げたると、そのうち、まあまあ良さそうな画像が出ると信じて、頑張るしかない。
元画像の腕を上げなくては。
そのあとPCCでキャリブレーションする。
相関性が、これまでのなんとなくパラメータの結果より、グンと上がって、ほぼ直線に乗る。
PCCのパラメータは、エラーが出なくなれば、ほぼワンパターンで行けるみたい。
これに対して、やっぱバックグラウンド補正は、ワンパターンの決まったパラメータじゃなくて丁寧に、丁寧に、調整すると良いのだろうね。
で、NoiseXTerminatorは、画像が変わったのか、変わらないのか、わからないくらい、ちょびっとの補正で良さそう。
画像拡大しておいて、小さな星と、バックグラウンドのノイズのピクセルが見えるようにして、ちょっとそれらが、ほんのちょびっとマシになる程度に修正するつもりで、チビチビと、かる〜く補正。
今までは、劇的な変化が面白くて、ついついキツめのパラメータになってた。
あとはArcsinhStretchで、ちょっとストレッチ、CurvesTransformationで、さらに持ち上げ、HistgramTransformationで、微調整。
露出時間が圧倒的に少ないけど、なんだか好みの感じになってきた。
うーん、ちょっと赤っぽいか。
やっぱ、PCとスマホとでは、色の感じが違うみたい。
そろそろ星雲
自宅からM31を狙える時間が少なくなってきたので、そろそろ星雲でも狙おうかと、フィルタをStarScapeから、QBP3に変更。
UV/IRカットフィルタはいらなくなるんだけど、ゴミよけとしてレンズの前に装着したまま。
UV/IRカットフィルタを外さない理由は、Canonのカメラレンズ、非点収差というのか、サジタルコマフレアなのか、やっぱり星像が点にならない。
青が縦に伸びて、赤が水平に伸びるから、画像処理でも消しにくい。
UV/IRカットフィルタを外すとひどくなるのではと、推察。晴れ間が少ないので、まだアリとナシとの比較は試してない。
ハズレを引いたのか、Lレンズとはいえ、やっぱり、レンズの設計が古いのか。
そろそろオリオン付近、まだ高度は低いけど、バラ星雲は撮りたかった星雲の一つ。撮影できてよかった。しかし、ハート星雲は、昨日までの連日の悪天候で、ベランダから狙えるタイミングを逃した。
去年は、M42を撮影して、ガスの緻密な構造が、スタック処理すると徐々に浮かび上がってきて驚いた。
小さな望遠鏡でも、そんな風に見えるとは知らなかったから、とても感動した。
燃える木とか、馬頭星雲とか、正確な位置を知らなかったし、肉眼ではイマイチよくわからなかったので、ライブスタックは結構楽しめた。
今夜、初めて真面目に極軸合わせしました。
これまでの極軸合わせは、適当に大体北に向けていただけ、なんとなく感覚的なドリフト法的なやり方で適当に微調整するくらいだった。
スタックすると、画像が回転したような、いやらしい感じになる。
そこで今回、試しにASIAIRのPolar Alignmentを使ってみました。
北極星が見えなくても合わせられるんですね。
知らなかった。これ、すごいじゃん。
慣れないせいか、調整には結構時間を食いました。
おそらく、バランスが悪かったり、レンズの向きによって重心のが変わってズレてしまうんでしょうね。
合わせても、合わせても、もう一回確認してみるとズレてる。
初めての極軸合わせ。完璧には合わせられていないけど、一応、画面に花火が上がるまで頑張ってみた。
結果、うーん。そんなに変わらないような、でも明らかに画素のノイズの出方見え方が変わってきた。良いのやら、悪いのやら。
画像処理がまだだから、ちゃんと極軸合わせるとどうなるか楽しみではある。
しかし、極軸が適当で、大きくズレながら撮影して、ホットピクセルとか、分散してたので、気にならなかったのだけど、微妙にズレたような合ってるような極軸合わせすると、画面全体的に無数のホットピクセルなのかな?緑や赤のピクセルが綺麗に筋になってしまった。なんか悪い予感。
だからみんな、冷却CMOSにするのかな。
ASI294は、非冷却も冷却も大きく値段が変わらなかったので、冷却を買っておけば良かった。
M42の結果、焦点距離が違うからそのせいかもしれないのだけど、やっぱ、安物でも、天体望遠鏡(SV503)の方が、細かな構造が見えるような気がする。
カメラレンズは残念ながら、フォーカスが甘いと思う。ハズレなレンズだったのかもしれないけど。
もちろん、絞れば良いのだろうけど、ASIのカメラをつなげているので、絞れない。レンズの前にドーナツ環でも工作してつけるしかない。
しかし、それ言い出すと、口径の大きい、明るくて高いレンズを買った意味があったのかどうなのか、悩むことになる。フィルタだって小さなものでよかったということになる。
まあ、70mmの広角から200mmまでカバーしてもらうために用意したし、天体望遠鏡でその辺は難しい。
しかしまあ、私の腕が悪いせいかもしれないが、星像が汚い。もっと綺麗な丸であってほしい。
相変わらず星の青が縦に伸びて赤が水平に伸びる。変な十文字だし、明るくて大きい星は、オニギリみたいになっちゃった。
次回は試しにUV/IRフィルタを外してみよう。
M42まあ、お馴染みなのだけど、撮影が下手くそでも明るいから、結構構造が見えてくる。
燃える木と馬頭星雲。これはやや暗いですね。私のベランダからでは、望遠鏡の眼視では、ほとんど見えません。
バラ星雲。多分初めて撮影。
ホンマにバラみたいで楽しい。
このベランダからでは、望遠鏡の眼視ではおそらく観ることができない。てか、経験がないわたしは、探すのが大変で見つけられない。
いずれもUV/IR-ニイニッパ-QBP3-ASI294MC
ゲイン120、120秒の10コマ程度。
PixInsightでアッサリ調整。
なるほど
YouTubeで、astrojourneyukというPixInsightを使った短時間画像処理の動画を見た。
すごく手早い処理、あまり凝ったことはしてない。
僕の撮影した素材と似た感じの素材で背景がムラムラなのでなんか、安心した。
もちろん、astrojourneyukの写真の方が僕のそれより綺麗なのだけど。
他によくあるPIの動画って、多分、もとの写真、素材が凄くいいのでしょう。最初にSFTした時点で、なんか根本的に違うなぁって感じ。
もうこれ処理しなくてもいいんじゃないかと思うくらい、もとの写真が綺麗すぎて、僕の参考にならないというか、なんか自分の未熟さに気が滅入るというか。
僕が今さっきastrojourneyukで観たのは、銀河の処理例でした。
多分、スタック済みの画像から始まって、トリミング、バックグラウンド補正、簡単にカラーキャリブレーションして、何回か、適宜、DBEやらABEでバックグラウンド調整。へぇ、と思ってるうちに、次はもうヒストグラムトランスフォーメーション。
アレ?と思ってるうちに、もう、仕上げに入る。
最後、仕上げはカーブストランスフォーメーションでRGB/Kを軽くS字にして、コントラストを上げたら、次はサチュレーションをグッと持ち上げる。
これでおしまい。
あら不思議。その動画では、銀河の赤ポチって言うんでしょうか、赤い点々が浮かび上がってる。
確かに、よく考えてみたら、色を出すだけなら、それで必要最低限な気もする。
僕のダメダメアンドロメダ素材を、真似して処理してみたら、まあ、素材がイマイチなのか、やっぱそう簡単にはいかないんだけど、今までの処理より、ずーっと手軽に、処理できるし、もっと練習すれば色も出せそうな感じ。
あんまり複雑な処理はやらずに、あっという間に手早く処理するところが気に入りましたし、なんだか気が楽になりました。
国内のハイレベルな作品レベルを見せつけられ続けると、低いレベルの自分には、ギャップが大きすぎて、ちょっとしんどかったのです。
さっきYouTube見て、すぐのトライだからか、ちょっとやり過ぎてしまったみたい。
まあ、これはあまりうまくいってないのですけど。
DBE時の打点など、バックグラウンド補正に、もうちょい工夫が必要のようです。
とにかく手間が省けるのは助かります。
それで、この処理方法を試していたら、気持ちに余裕が出てきたのか、写真をよく見ることができました。
それで、追尾精度が悪すぎることもよく分かりました。
長時間露光なら、極軸は、やっぱ、もうちょっと、ちゃんと合わせないとダメですね。
あと星が十文字。
フォーカスかな?追尾精度の問題か?もしかしたら、フィルタの2枚重ねとか、影響しているのかなぁ?
そろそろカメラレンズから、望遠鏡に戻っても良い頃かも。
わずか10分そこらの画像処理で、とりあえず色が出せそうだと、勇気づけられました。
あかん。へたくそや。
昨晩は、網状星雲付近とか、ハート星雲付近とか狙ってました。
高度が低い空って人工衛星が多く視野に入るのでしょうか?
たまたまなのかな?
もう、すごく多くて、3秒に1〜2個視野に入って来るので、コリャダメだ〜と思いつつも、そうなげいても仕方ないのでそのまま撮りはじめました。
12時過ぎには雲がたくさん流れてきたので、仕方なく早めに撤収。
ハート星雲は写らないなぁ。フィルターがダメなのかなぁとか考えていたんですね。
今日、プレートソルビングしてみたら、ハート星雲じゃないところを撮影していたようです。ありゃりや。
AZ-GTi、バランスが悪くて滑ったのか、レンズが三脚に干渉したのか、USBケーブルが引っかかったのか、狙いが狂っちゃってたみたい。
星ばっかりの星雲が何もないところを一生懸命撮影していたんですね(汗)
そりゃ写らねーわな。
網状星雲は、一応、一枚どりでもかろうじて見えるので、ちゃんと確認してから長時間撮影を頑張ることができました。
このあたりって、星がめちゃめちゃ多いんですねえ。
とにかく、フラットもうまくいかない(泣)
というか、フラット撮り直しが、まだ出来てない。
ムラムラになるし、そのせいなのか、全体的に色も狂いやすい。
これ、仮にちゃんと補正できたとしても、やたら星が多くてうるさいくらいですね。
星と星雲分離した処理が必要なのは、もしかしてこういうこともあるのかなぁ?
他にもいろいろ理由があるんでしょうけど。
まあ、とりあえず、わたしは、光害にめげずに、狭いベランダで、ちゃんと狙ったところを2から3時間撮影出来るようになること、それができないと、画像処理なんて、まだまだ先の話ですね。
ちゃんと撮影が出来るようになってから考えることにしましょう。
ちなみに、そのまま使うとカメラの温度は30℃以上。
スマホ用クーラーで冷やしてたら17℃まで下がったけれど、結露で外側がびちょびちょになったので、やらない方がいいでしょう。
スタースケープ、UVIRカットフィル、canon 70-200 f2.8L、ASI294mc ゲイン120、
2分x6枚
あまりにも露光時間が少ないです。
100枚撮るつもりでしたが、雲が出てきて、わずか9枚で断念。
雲が入った最後の2枚と、1枚目に衛星の筋がキツく入ったので、それらを削除。
一枚でも衛星が入ると、炙り出しに影響するみたいです。
ここは飛行機もよく飛んでくるので、短時間露光で枚数を稼ぐ作戦の方が良いかも?
何十時間も露光された作品が、いかに貴重なものか、よく分かりました。
そんなの、ちょっとやそっとで、出来るもんじゃない。
ひさびさに晴れたので
フラットとか、ちゃんとやってないけど、画像処理を色々試してみた。
露出時間、あまり稼げない。
当たり前だけど、フラット補正とノイズ処理がうまくいかないと、時間を増やすだけだと淡いところは出てこないということかなぁ。
とりあえず、自作フードのテスト。
フラットはまだ撮ってないので過去のフードなしのフラット。
120秒露光、昨日のフードあり11枚と、先日のフードなし7枚を足し合わせたのが、下の写真、実は、フラットのゲインが間違えている。
ライトがゲイン120なのに、フラットをゲイン390のを選んじゃったみたい。グダグダで申し訳ない。
こんなんでも、そこそこ可視化されてしまう。
PI使うと、なんでもありになっちゃうね。危険。
引き続きフラット撮影とノイズ処理PIのDBEを頑張ろう。
フィルタワーク
昼間、8/2の素性のわからないUV/IRフィルタと思い込んでいたフィルタをよく見たら、ただのプロテクタでした。
ほとんど何もカットしないのでしょう。
一方、素性のわかっているフィルタは、目視でも斜めにすると若干色がついているのがわかります。
添付されたスペクトルを見ると700nmから、少なくとも1100nmまで、ちゃんとカットしてくれているようです。
一方、CMOSセンサはRGB共に、700nmを超えるような長い波長のところはモノクロカメラのように、どの色も、ほぼ同じ感度になるはずです。
もし、長い波長がカットできていない場合は、色のついた星や銀河は、きっと白っぽく、色が薄くなることが考えられます。
色を出すためには、IRカットフィルタを入れるのが手取り早いのでしょう。
さて、フィルタワークといえば、Oiii、Hα、β、Siiなど、特定波長の星雲ですね。
ちょっと私のベランダではしばらくチャンスが来ないようなのですが、別途、モノクロカメラ が届き次第、ナローバンドでSAO(注 キリト君の話ではないです)を楽しもうという作戦です。
なんとなく、LRGBのフィルタも揃えてしまったのですが、SAOの方が楽しそうです。
消しきれない光害
PixInsightのABEさんやDBさんを使っても、パラメータ調整が不十分なのか、街明かりのカブリが消えません。
処理をやりすぎると、薄雲とか、チェック柄のようなCMOSの模様とか、レンズとか、フィルタとかのムラなのでしょうか、強調されるのか、ムラムラのメチャクチャになります。
具体的には、8/6のアンドロメダ、さらに強調するとアンドロメダのモヤモヤしたところに、CMOSのチェック柄みたいなのが出ます。
他にも、強調をしすぎると、重ねたフィルタのせいなのか、レンズの限界なのか、花形フードのせいなのか、星の形が崩れて上下にいびつになってきます。
ガイドエラーで片付けるのはちょっと違う感じ。
多分、原因はレンズ。少し絞れれば良いのだろうけど、今のセッティングでは絞れない。
なので、極力、アッサリした処理で済むように、やっぱり、ちゃんと撮影しなければなりません。
このままでも、画像処理を追求すればとか、人工的なマスキングをして星を小さくなる処理をするなどとかは、やはり、それは私の目指すものではないので、楽しそうには見えません。
巷の写真、画像処理は、たとえば、口径別に規定された通りのリニア処理までのガチ撮影勝負とか、モノクロLRGBクラスとか、ナローバンド限定SAOクラスとか、ノンリニア処理は軽くやってもよしのクラスとか、ツール以外の局所的なマスキング、星と星雲の分離処理も良しのアートクラスとか、コラージュレベルのなんでもありコーナーとか、分類やレギュレーションが有れば助かるのだけど。
今はあれこれ混在してて、自分は、どれを参考にするべきなのか、さまざまな処理が、だいぶわかってからじゃないと素人には違いが分かりにくい。
多分、私の場合、おそらく画像処理にのめり込めば、もれなく元絵をベースと言いながら、全然違うものに絵を描き変えちゃうレベルでイジってしまうだろう、と思います。
さて、レンズは仕方ないとして、では、どうしましょうか?この厄介な光害。
1.遠征する
2.自宅でなんとかする
遠征はいつ行くかわからませんが、楽しみにとっておきましょう。
7月〜8月のアンドロメダ検討では、街明かりはもちろん、さらにベランダの屋根や壁の街明かりの反射がどうも気になります。
一応、Lレンズ用のフードつけていたのですが、一般的な花形フードなので、切り込みがあります。
つまり、長いフードの北南は、そこそこ遮蔽してるけど、東西、すなわち目下の街明かりが天井や壁に反射したりして入ってきますし、四隅は、フードの効果がほとんどありませんから、この辺は、フラット補正が効いてなくて当たり前だったのかもしれません。
8/2と、8/6は、大幅なクロップで対処しました。
フードも含めて光学系ですものね。
フラットは、撮影と同じ光学系で、と言われているのに、フードありのライト撮影に対し、フードなしのフラット撮影をしていたわけですから、補正しても補正しきれなくて当たり前だったのでしょう。
そこで、冬の結露対策に作ったSV503用のフードがLレンズにも使えるように、巻き段ボールで太さ調整のアタッチメントを作りました。専用にもう一個作るかどうか考えましたけど、場所を取るのでやめときました。
SV503時の方が色のコントラストが良かったなぁ、カメラレンズはダメねえと、ろくに考えもせずに残念に思ったり、いやいや、そんなわけねーだろ?Lレンズだぜ?と、しつこくチャレンジ(といっても、1か月で3回くらいしか晴れ間がないのですが)していたわけですが、これでようやく解決です。
少しずつ、前回よりも、いい絵が撮れはじめると、なんとなく、そういう微妙な変化を読み取れるようになってきたような気がします。
私の撮影場所は、ASI294mcでゲイン390の10〜30秒の露光で全面、真っ白に飛ぶ光害レベルです。マッシロシロスケ。
よ〜く考えてみたら、SV503には冬の寒い一時期、自作の巨大な遮光環付きのフードをつけていました。
もしかしたら、それで当時、今よりさらに未熟で下手くそなのにコントラストが良かったのではないかと。
確かにSV503で、コントラストがいい時と悪いと感じる時期がありました。
一時期コントラストが良くなって、しばらくして悪くなってました。
フィルタのありなしとか、種類とか、装着位置かな、レデューサかな、とか悩んでたんです。
もう一つ原因があったのかも?
初めは買ったそのままでフードなしで撮影し、
しばらくして、フードを自作して装着し、
春になって暖かくなった頃は、フードをしなくなったからではなかろうかと。
さて、フードありの結果は、どうなるでしょうか。
次の晴れ間が楽しみです。