そろそろ滑らかな写真も撮りたい
ほぼ極軸は合わせずに、ポンとだいたい北に向けて置くだけでも、リアルタイムなlive stackで割と長時間同じ天体を狙えるようになってきた。
組み立てたママの移動による設営、撤収だが、何かちょっとでもいじると、あちこち調整が狂うみたい。
今までライブ感を優先して、一コマ60秒にしてたんだけど、やっぱりこれじゃ何枚スタックしてもノイズはあまり減らないし、色のりも悪い。
もうちょい星雲の細部も見てみたいし、ホントはどんな色なのか、手持ちの機材で、デジタル編集ナシの画像で見てみたい。
たとえ見栄えが悪くても、極力デジタル加工はしたくない私としては、素の写真を十分な露光で撮るしかない。
そろそろ180秒くらいまで露光時間を伸ばしてみようと思う。昨晩は180秒で露出オーバーになるのかどうかの確認だったとはいえ、セッティングがテキトーすぎてブレブレだった。
ASIAIRは露出時間を細かく調整できないので、ザックリした設定になる。
滑らかさと、色のりを求めるのなら、天体写真は、とにかく明るさが足りないわけだし、画像一枚の露出を上げたい。これができれば、勝手に写真の質は上がるはず。
私には、画角とかセンスはなくて絶望的に写真は下手なんだけど、それは仕方ないとして、細部や色合いが見えないことには検討すらできない。だから、作品的な撮影は、とりあえず後回し。
この場所、この機材、私の腕のいずれにも限界があるのだから、その限界を受け入れるのでいいと思っている。
デジタル編集していないザラザラとした写真とか、トリミングしてない周辺の歪んだ写真は、プロ級の人とか、一般にもウケは悪いのだろうとは思う。
しかし、私は、天体写真に限らず、素のままの方が、写真らしくて好きかな。
あくまで写真として、画像編集に頼らないとすれば、機材を進化させるしかない。そのうち、手のひらサイズのマイクロ衛星にラズパイ制御の小口径望遠鏡を載せて、宇宙に打ち上げるお金持ちが出てくるかもしれないが、もうすでに、DIYできる世の中になりつつあるのかもしれない。たしか10年くらい前に打ち上げた衛星から出資者が自由に地球を撮影するプロジェクトには参加したなぁ。私の方の問題かもしれないけど、結局、撮影することはできなかったけど。
流石に個人では無理でも、何人か集まれば、あるいはクラウドファンディングでやれば、とりあえずやってみましたって程度なら、できちゃう時代なんだろう。ロケット、衛星は小型でもお金がかかるから、使い捨てレベルで小さく作って気球で成層圏まで飛ばす方が現実的かなもしれない。
妄想はこれくらいにして、さて、自宅ベランダなので、車や信号機の明かりが入ってくるし、目の前の山の上に出来たスポーツ施設は、夜遅くまでナイターやってるし(ぜんぜん良いんですよ。私もそこは利用するかもしれないし。)、作品の素材となるような写真を撮りたい人から見れば絶望的なロケーションなのだけど、それも受け入れようと思う。
これらのゴーストも写り込むことがあるのだけれど、自作フードは取り外して負荷を下げる。今の気温なら、結露の心配もないでしょう。
次のチャレンジでは、追尾の精度がものを言う。揺れ、ブレ対策にはキリがない。
ただ、AZ-GTiは、もともと華奢なので、風が強い日は、どうやってもダメなんだよな。だからハーフピラーも外した。
手元にあるんだから、重い赤道儀と20cm反射を使えば良いんですけどね。まだ、もうちょいお手軽さを追求したい。旅先のついでのレベルで、パパッと撮れるようになりたいし。
ついでに、お手軽ペルチェ冷却をセット。
ナシで32℃が、アリなら21℃。
ダークはパッと見では変わらないけど、ヒストグラムには変化アリ。
簡易冷却ナシ
簡易冷却アリ
さあ、準備はそこそこできてきました。
晴れた夜が楽しみです。