よなよなむつらぼしのなまくら天体観測

天体観測初心者です。お気楽機材で少しずつ腕を磨こうと思います。

とりあえずの撮影条件メモ

SV503 80ED

SVBONY UV/IR

SIGHTRON QBP III

ASI294MC

簡易冷却12℃付近

ここまでの条件を固定

ゲイン390

露出60秒

から検討をスタート。

 

ゲイン390では、露出を60秒以上のように長すぎると像が明るすぎてスタックに失敗する。無理矢理ヒストグラムを右に寄せるだけの意味のない設定になってしまっただけなのか、ヒストグラムのピーク右はサチリかけ、左側も不自然に右寄りになっただけな印象。

また、ゲインアップと共に増えるノイズは、その影響が大きく、ヒストグラムの分布が広くなったように見えるのは、意味のないノイズかも。

ディテールが全然出ない。結局、スタック数を多くしなくてはならず、かと言って、スタックしてもその効果は感覚的に小さいと感じられたので非効率。

 

再びゲインを120に戻して、代わりに露出時間を180秒にしても露出はちょっと足りない。

また、明るい星が含まれる場合、サチりやすい。

目安としては、ヒストグラムの左端に少しだけ余裕がある程度で妥協するのが良いかも。

単純にゲインや露出時間を増やしても、意味のある露出にならないみたい。

やっぱりここが一番難しいところ。

この点、フィルタ無しで明るくしたり、F値を下げるためにレデューサ入れたりとかの方が、良いのかもしれない。焦点距離が長いと、もしかして、単に暗くなるだけではなく、光害フィルタの効果が薄れるのかなぁ?560mmだし、どちらかといえば短めの焦点だと思っているのだけれど。

 

ゲイン120、露出300秒にチャレンジ。

SV503 80ED

SVBONY UV/IR

SIGHTRON QBP III

ASI294MC

簡易冷却10℃付近

ゲインM 120

露出300秒

フラット、ダーク補正無し

バイアス補正有り

一枚撮り。北に合わせてないけど。

f:id:takash53:20220509011510p:image

4枚スタック

f:id:takash53:20220509014702p:image

アンプノイズが目立つ。ダークは必要。

流石長時間露光なら、ノイズは目立たなく調整しやすい気がするが、星雲の炙り出しは数枚スタックしてもイマイチ。

絵としては良い方向になったが、残念ながら追尾精度がアウト。これは、架台のセッティングが低すぎて、ベランダ手すりがガイドスコープの視野に被ったことと、一番の影響は、雲のせいで、ガイド星のロストが頻発。それとオートガイド端子が抜けかけて接触が悪かったかもしれない。

暗がりでの作業だし、色々いじるとミスも増える。

良い条件を見つけて早く作業を単純化したい。

 

今日の感じでは、ゲイン120〜140付近、露出180秒が限界かな?

ゲイン170付近より上だと明るい星があっという間にサチってしまいそう。大気散乱や薄雲時の影響も出やすい感じ。明るい星雲の明るいところが飛んじゃってるのも、仕方ないとはいえ、あんまり好きじゃない。

ガイド性能からして、この辺が一枚の露出時間の限界とした方が無難かな。

 

露出時間はASIAIR PROでは細かく指定することができないので、ゲインで調整。

三脚のハーフピラーは温存。流石というか、絶妙な高さに設計されている。

 

三列星雲、なぜか青い部分が写らない。

この辺で雲が空全体に広がり、今夜はここまで。

あともうちょい追い込みたかった。

これだと、条件設定が一周回って、ほぼ最初の設定に戻ってきただけの感じ。ゲインちょっと上げ、露出伸ばし。

本とか、先人の教えに従った素直な設定で、大きくはハズレてはないのだろうが、微妙なところは、やはり自分で自分が撮影する環境に合わせて実際にやってみて確認しながら進めないと経験にならないし、この環境での限界がわからない。

f:id:takash53:20220509030218p:image

 

つづく