よなよなむつらぼしのなまくら天体観測

天体観測初心者です。お気楽機材で少しずつ腕を磨こうと思います。

カメラの冷却実験

GWだというのに、夜は曇りの日がつづくので、非冷却カメラのASI294MCを、スマホ用のペルチェ・クーラーで冷やす実験をしてみました。

 

露出がミリ秒とかのフレームレートが高い場合は、やっぱりカメラ内部の温度が高めになりますね。

そんで、60秒の露出時間に変更してしばらくしてから、クーラーでもってカメラの裏を少しでも冷やしてあげながら、ダーク画像を撮影したところ、全体的に輝度が下がってくれるようです。

 

実験の結果、気温15℃くらいの室内で、カメラ内部の温度計が約28℃、クーラーをオンにしてから約20〜30分ほどで、約17℃まで下がり、1時間後もほぼ同じ温度で安定していました。

今回の環境では、およそ10℃ほどの冷却能力が得られたようです。気温や風の影響、電源の能力などで、この数値は変わると思います。

ファンはずっと回っていますが、静かです。

27.8℃の画像は、クーラーを切ってから、元のクーラーなしの温度に戻ってからの画像です。

 

パッと画像を見た目だけの判断ですが、おそらく全体的な熱ノイズが減ってくれるのではないだろうか、と期待したくなるダーク画像ですね。

ホットピクセルは殆ど変わらないみたいです。

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このペルチェ・クーラー、スマホ用なのですけれど、ASIの非冷却カメラの直径とピッタリのサイズなので、目立たなくて見た目も良いですね。

飾りも少なく、パイロット・ランプは、小さな緑色のLEDがひとつだけです。派手ではないところに好感が持てます。

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このクーラーには、もともとマグネット が仕込まれてありますので、スマホ用マグシートを使えば、カメラに簡単にくっつくのではないかと思い、只今取り寄せ中です。

 

冷却パワーは弱いので、冷え過ぎることもなく、結露の可能性は低いのではないかとは思いますが、カメラ、クーラー共にいずれのメーカーさんにおいても、この組み合わせは想定外の使い方でしょうから、もし、コレの真似をされる時は自己責任にてお願いします。

ペルチェ なので、万一、ファンだけが故障で止まるとカメラの温度が上がる可能性がありそうです。

私も貴重なカメラが壊れたら困るし、ファンの微細な振動とか(振動は、ほとんど感じませんが)、何らかの影響で画質が悪くなると本末転倒ですから、この冷却方法を常用するつもりはないです。

夏の暑い日に、あともうちょっと冷やせたらなぁ、ノイズが減ったらなぁ、などという時に、しっかり監視しながら使ってみることにします。

 

つづく